2021.03.19
こんにちは!店長安達です。
先日は、兵庫県高砂市にある竜山石(たつやまいし) の採石場に行ってきました。
目的は、多肉植物の化粧砂に使用できるかどうかです。
大阪から高速で一時間半。高砂市のバイパス「高砂北ランプ」を降りてすぐ左。周囲は、それなりに田舎ですが、丁場があるような雰囲気の場所ではない。
そんな竜山石の採石場で松下石材店さんの松下さんとお話させて頂きました。
竜山石は、凝灰岩。別名「宝殿石」とも呼ばれる。確かに近くに宝殿駅ってあります。
古墳時代から採石されている。白亜紀後期(7000年前)には出来ていた。
古墳時代には、東は滋賀県、西は山口県まで、石棺に使用されていた。鎌倉時代になり石仏や五輪塔、江戸時代では、姫路城明石城、灯籠など様々な使われ方をしていました。
石の色は、青色、黄色、赤色(希少なので本社にはありません)の3色あり。
通常は、青色。節理に沿って風化して黄色になる。赤色は、熱によっての変色。自然に赤色になる場合もあれば、長年焚き火をしていたところが赤く変色する場合もある、
古墳時代の使われ方が面白い。奈良、京都はもちろん僕のエリアでは、羽曳野の古墳群。
古墳の石棺によく使われていたのが、竜山石の黄色。
姫路城の石垣も、大阪狭山市にある狭山池の水路に使わらていた石も、実は元々、石棺として利用されていた石を転用している。
石棺は、四角に加工されているので、使い勝手が良い。では、なぜ、古墳時代に、なぜか敢えて兵庫県高砂市の竜山石が使われ、広まってたのか?
地形で言えば、運河があり輸送しやすいという理由はあれど、輸送のしやすさだけで言えば、他にもあるはず。
その理由は、竜山石の黄色にある。
四神、つまり東の青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武を古墳内の壁画で描かれているのはご存知でしょう。この四方の中心を守っているのは、黄竜(麒麟)。黄色を表現する為に竜山石が使われていた!(と言っても良い)
四神プラス黄龍で、五獣。その真ん中は黄色、石棺は黄色。
大相撲も実はその構造になっている。四方に、赤、白、黒、青の房が四神の方角通りに飾られていて、その真ん中には、神聖な場所である土俵(黄色)がある。
今は、建築材として使用されているようです。三井住友銀行大阪本店ビルなど。やはり東京の方が動いているそう。現状維持は衰退でしか無いという思いから、あらゆる可能性を松下石材店さんは模索する。
そもそも宝殿石と言われるのも、すぐ近くにある生石神社の「石の宝殿」から由来します。
日本三奇とも呼ばれる竜山石の宝殿。
500トン以上とも言われる大きな石が水面に浮いたように見える、そんな御神体。
物部守屋が作ったと言われるが、その謎は未だ解明されていない。ノミ跡があり、切り出して倒して宝殿にしようとしたが、引き起こすことなく横倒しのまま。(たぶん)
数カ所、赤く変色しているのは、昔、火事で焼けた痕跡。熱の影響で赤くなるのは竜山石の特徴です。
色んな伝説を残したまま、高砂市に鎮座し続けています。
石小物(たくさん!)、ワークショップ、細かく砕いて壁に漆喰のように塗る(消臭と調湿)、芸術家とのコラボ、高砂市とのコラボ、無観客配信ライブの会場、コスプレイヤーの写真撮影会社として提供。
この石を推せるポイントはこれだけに留まらず、松下専務のお人柄。他の石は一応扱うが、とにかく竜山石が好きで愛し過ぎて仕方ない。かつ謙虚な方。
「なぜ今まで竜山石のことを知らなかったのでしょうか?」と、過去を悔やむのではなく、
「なぜこのタイミングで出会えたのか?」を考え、カタチにしていきます。
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「お墓を建てる」ということは、単に石を積み重ねるわけではありません。心の拠り所を一緒に作っていきたいと考えています。
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